ボクシング、ラクビー、アメリカンフットボール、ラクロス、水球など接触の激しいスポーツでは、安全にプレーするためにマウスピースの装着が義務化されている競技もあります。そして近年接触の多いバスケットボールでもマウスピース着用が推奨されています。
スポーツによる顎顔面領域の外傷は全体の約20%を占めており、さらに年々増加傾向にあります。またマウスピースは外傷を守るだけでなく、脳震盪の軽減効果もあるとの研究結果もでています。
特にバスケットボールのように激しいスポーツで装着する際に大事なポイントは違和感なく装着出来ること(呼吸ができる、フィットしている、競技中に会話も出来ること)だと考えています。
当院のバスケット用マウスピースは個人の歯の噛み合わせだけでなく、競技レベルとポジションをヒアリングさせていただき、その人に合わせた設計を行います。素材と厚みも無限の組みあわせがあるため、その人の個人の要望も取り入れながらお作りします。
専門家の立場からすれば市販のマウスピースで自分にぴったり合わせることはなかなか困難だと思います。歯にピッタリ合っていなければ、すぐにずれたり、はずれたりするため、常に噛んでいなければならず「呼吸ができない、しゃべれない、気持ち悪い」といった現象が起こってしまいます。
つけ心地の良い自分専用のオリジナルマウスピースをお探しの方のご来院をお持ちしております。
どのようなスポーツでも競技中は歯を強く食いしばり、歯が欠けたりすり減ったりするため、
多くのスポーツマンにはスポーツマウスピースの装着が望まれます。
当院では競技の種類やポジション、歯の噛み合わせ、口にいれたときの
嘔吐感、違和感がなどお聞きしながら
その人に合わせて設計を行なっていきます。
着用義務
- アメリカンフットボール
- ボクシング
- キックボクシング
- 総合格闘技
- テコンドー
- ラクロス
一部着用義務
- ラグビー(13~19 歳)
- アイスホッケー(U-20)
- フィールドホッケー
- 空手(組手)
- 水球
着用推奨
- バスケットボール
- 野球
- ソフトボール
- サッカー
- ハンドボール
- バレーボール
- テニス
- 陸上競技(投擲・跳躍)
- レスリング
- ウェイトリフティング
- 柔道
- モトクロス
- モーグルスキー など
着用不可
- ゴルフ(公式戦・競技戦)
※競技によって色の規定もありますので事前にご確認ください。
バスケット用のマウスピースはポジションによっても作り方が大きく変わってきます。たとえば、ポイントガードのようにメンバーに指示を出すポジションだと声の出しやすいものが必要です。
スモールフォワードやシューティングガードのように前に出て当たりの多いポジションだと多少厚めの方が安心でしょう。また、センターやパワーフォワードのように踏ん張ってプレーすることが多い選手には特に噛み合わせが大切となります。
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ポイントガード(1番)
ポイントガードのスタイルでチームのスタイルが決まるともいわれているゲームメーカー。試合中は声を出してメンバーに指示をだしたり、士気をあげることもあるため、会話ができるマウスピースであることが非常に重要です。
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シューティングガード(2番)
チームの得点を稼ぐ役割を担うシューティングガード。スピード感をもって前に出て行く場面もあれば、外からシュートを狙うこともあるため、噛み合わせと厚みのバランスの取れたマウスピースが必要です。
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スモールフォワード(3番)
ゴール下にアタックを仕掛けたり、ぶつかりながらのシュートを決めたり、相手のファウルを誘ったりするスモールフォワード。リバウンドにも参加することが多いので、厚めのグッと噛み締めることができるものがオススメです。
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パワーフォワード(4番)
ゴール下でパワフルなプレーが求められるポジションです。せり合いで体をつかって踏ん張ったりことが多いため、スモールフォワードと同様に噛んだときに全身にグッと力を込めることができるものが理想でしょう。
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センター(5番)
攻守ともにリバウンドに参加し、試合運びの中心となるポジションです。相手のシュートをブロックしたり体を張ってプレイすることが多いため、装着したときに強く前にでれるようなフィット感を重視した設計が大切です。
※上記はあくまで一例です。選手のプレイスタイルや好みよって素材や厚みも大きく変わります。まずは選手の要望とプレイスタイルをヒアリングさせていただいてからお作りします。
各方面からスポーツ用のマウスピースを作って欲しいとの希望が多く寄せられるようになりました。試作品のスポーツマウスピースを作り、私自身で装着してみると5分と口の中に入れ続けることができませんでした。これを装着して普段以上のパフォーマンスを発揮することは難しいと感じ、試行錯誤を重ねました。
スポーツマウスピースで最も大事なことは歯を守る事です。しかしその大切な歯を守るためには、運動中にマウスピースを装着し続けなければいけません。そのためには自分の歯の噛み合わせにフィットした設計がとても大切なのです。
正しく製作されたマウスピースであれば、呼吸機能の弊害も少なく、会話をすることも可能です。また咬み合わせが全身のバランス感覚に影響することも近年の研究では明らかになっています。少なくとも可能な限り、左右バランスのとれた咬合接触がとれるマウスピースであることが重要です。
マウスピースと運動能力の向上については様々研究がなされていますが、装着することで外傷に対する安心感が得られ、もともともっている運動能力を最大限に発揮できるようになると考えています。
院長
当院のバスケット用マウスピースは自由にカスタマイズが可能です。上の写真は市販のものより奥歯一つ分小さく、歯を覆う部分の高さも低く設計したものです。嘔吐感を強く感じる方にはこういった小さめのものがオススメです。
いいマウスピースを見分ける簡単な方法は「い」「あ」「う」と言ってみることです。「い」では違和感なく噛めるか。「あ」ではぴったりフィットしてはずれにくいか。「う」では会話する際の妨げになっていないかを調べることができます。これらの動きでマウスピースがはずれてしまう場合は、自分にあったマウスピースを作り直すことをおすすめします。すでにスポーツマウスピースをお持ちの方は一度お試しください。
診療日・時間・担当医変更のお知らせ
※ABO歯科はマウスピース専門の歯科医院です。虫歯治療や義歯の治療は全く行っておりません。
ABO歯科クリニック
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